タテシナソン2023の課題提供事業者である信州関農園株式会社ではりんごとお米を育てている農家さんです。後継者不足などの理由から近隣の農家さんから農地を購入して事業拡大を計っています。そんな信州関農園さんのビジネス課題は、これから事業拡大に合わせてブランディングを強化していくための「日本一の称号がほしい!」という課題の元、立科町に集結した学生たちによりアイデアを考えてもらいました。
ビジネスの課題
信州関農園では、これまで注文内容が認知度が高くて日持ちする「ふじ」に集中してしまい、購入先、購入数などが早期に確定できないため、在庫管理が難しいという問題がありました。また、良質なりんごを育てるために除草剤などの使用量もできるだけ減らし、安全で美味しいりんごを作る努力をしているが、消費者に届いていない現状。
学生のアイデア
農薬を減らす栽培農法や無添加のリンゴジュースなど、より良い商品を届けたいと日々農業に従事している関さんの想いを大切にした「日本一リンゴに想いを乗せた農家」というアイデア大賞となりました。
具体的な方法としては絵本のような「モノ」となる「ギフト」を介して関さんの「想い」を届けるという内容です。
事業化支援
課題を実現するにあたり、制約となるポイントは3つあります。
①信州関農園の課題解決
②学生のアイデアが起点となっている
③事業完了が2月末であること
大塚いちおさん
まずは絵本の制作にあたりプロ人材に、NHK Eテレ「みいつけた!」のキャラクターデザイン、アートディレクションを務める「大塚いちお」氏に依頼しました。絵本の制作は予算や納期を考えると難しく、そこで、想いを届けるポストカードという形でアイデアの実現が決定。
立科町のイラスト封筒を作り、可愛いりんごのイラストや関農園の情報を入れたポストカード、そして関さんの「想い」が書かれた注文フォームのQRコードがついたメッセージカードを入れる事で大切な想いをしっかりと伝えながら、QRコード(web)からの注文によりこれまで問題となっていた在庫管理を一元管理できる方法へと切り替えました。
完成したポストカード
最終的に完成したポストカードはこちら。可愛いイラストは関農園さんの温かな雰囲気なが伝わるデザインとなりました。