今回はタテシナソン2019から3回連続で参加してくれている学生の田久保さんに、タテシナソンの魅力についてお話を伺いました。
インタビューは、メンター編や事業者編でご存じの方もいるかと思いますが、わたくし小池が今回も担当させていただきました。
インタビュアー 小池 菜月
佐久市出身のフリーライター。2年前に帰郷しライターのほかにキッズダンス指導者やストレッチインストラクターなどの顔を持つ。様々なことに挑戦しながら、日々成長中!
●田久保陽奈(たくぼ ひな) さん
・慶應義塾大学 3年
・立科町のりんごが大好きです!
[参加することになった経緯]
小池:高校生の時から参加されているとのことですが、まずはタテシナソンに参加することになった経緯をお聞かせください。
田久保:きっかけは、高校3年生の時に見たインスタグラムのストーリーズでした。そこでタテシナソンの存在を知り、参加してみたいと思いました。
参加したいと思った理由は二つあって、一つ目は女神湖周辺に行ったことがあり立科町が知っている土地であったこと。二つ目は受験生の当時、勉強三昧の日々から抜け出したかったことです。今思えば、合法的に息抜きが出来ると思ったんでしょうね。参加したいと両親に話したら、知っている土地ということもあり快く許可してくれました。
[感じたこと・印象に残っていること]
小池:タテシナソンに3回参加してみて、感じ方などに変化はありましたか。
田久保:そうですね。初参加の時は高校生だったので、周りの大学生たちに気後れしてしまう部分もありましたが、皆さんとても良くしてくれた記憶があります。何度も参加するうちに、自分の意見や思いも変化してきましたし、限られた時間の中で初対面の人達とひとつの意見をまとめ上げる楽しさは何度味わっても楽しいです。
小池:回数を重ねるごとに自分の成長に気づけるのもまた良い経験ですね。タテシナソンでは、プロチームも参加しますが、正直プロチームの存在はどう感じていますか。
田久保:とても刺激になります。時間の使い方や視点の違いなど。ちょっとしたアイデアからそれを具体的な形にする力が圧倒的だなと思います。ですが、チームの壁のなさやアイデアの柔軟性に関しては学生も負けていないと思います!
小池:プロチームへのリスペクトも持ちつつ、負けない部分もあるぞ、と。では、タテシナソンで印象に残っていることをお聞かせください。
田久保:どの回も楽しかったですが、やっぱり初参加は印象的です。アイデアソンの存在も、立科町のことも何も知らない状態でスタートして、チームのメンバーと町を開拓していく楽しさがありました。夜に見た綺麗な星空は今でも記憶に残っています。
当時、立科のことは知っていたものの町単体としては見ていませんでした。それがタテシナソンを通して、地元の人の温かさはもちろん、現地を訪れる人たちの温かさまで感じることができてとても嬉しく感じています。
[アイデアの事業化について]
小池:タテシナソンを通じて町全体にまで目を向けていただいて、私も嬉しいです。
さて、タテシナソンではアイデアを事業化するところまでやっていますが、そこに関してどうお考えですか。
田久保:そうですね、非常に面白いと思います。28時間で出したアイデアが事業化されるのは凄いことですし、学生に対して真摯に向き合ってくれているのを感じます。アイデアを出して終わりにしないのが良いですよね。
タテシナソン2022で事業化された、いっとうさんのりんごソースを食べてみましたが、甘みが強いかと思いきやサッパリとしていてお肉にピッタリのソースでした。是非買いたいと思います。もとから立科のりんごが好きでしたが、タテシナソンで採れたてのりんごを頂いて、「採れたてってこんなに美味しいのか」と驚きました。新鮮なりんごを食べて、より立科のりんごのファンになりました。
[今後は…]
小池:少し気が早いですが、来年も参加したいと思いますか。
田久保:可能であれば是非参加したいです。毎年、町の良いところを再発見できているので、一日だけじゃ分からない視点をチームのみんなとも共有したいと思います。
小池:タテシナソンでの経験は、将来に活かせそうですか。
田久保:はい。私は、将来の軸が見つかった気がします。個人が持っている力をチームで最大限に活かすことの大切さを学びました。
小池:では最後に、参加を迷っている学生に向けてメッセージをお願いします。
田久保:んー。私は参加するかどうかで悩まなかったタイプなので、何て声をかけたら良いか難しいですが…。
正直、28時間動きっぱなしだしアイデアをまとめるのに一苦労です。ですが、それを上回る楽しさがあります。何度も参加してる私がそれを証明しているのではないでしょうか。(笑)
小池:ありがとうございました。3回連続で参加した田久保さんだからこそ話せることがたくさんあるのだと思います。タテシナソンで経験した感情や素敵な思い出、何か少しでも田久保さんの未来を照らすものになればとても嬉しいです。
今回はインタビューにお応えいただき、ありがとうございました。
取材・文:小池菜月